トレンドは3種類ありますよね。
まりえ
- 上昇トレンド
- 下降トレンド
- 横ばいトレンド
価格は基本的に直線的なトレンドを作りません。
ジグザグと上下動を繰り返しながら上昇したり下降したりします。
このジグザグの山と山、谷と谷を結んでトレンドの向きを視覚的に捉えるのが「トレンドライン」。
価格はトレンドラインにバックアップされて上昇、または押さえつけられ下降していきます。
サポートラインを下抜けることなく下支え状態の間は上昇トレンドのキープ中、レジスタンスラインを上抜けることなく重しになっているなら下降トレンドが持続していると考えます。
そして、トレンドラインを明確に突破したらトレンドの終わり、新しいトレンドのスタートです。
目次
トレンドラインの使い方
- トレンドの向きをチェック
- トレンドの推進力の判断
- 価格の重要ポイントの判断
- エントリーポイントの判断
トレンドの向きをチェック
線を引くことで一目でトレンドの方角が分かります。
一見複雑に見えてもトレンドラインを引くことで意外とシンプルなチャートに見えてしまうことも。
トレンドの勢いを見極める
トレンドがどれくらい強いかは、線の角度で見極められます。
一般的にトレンドラインが45度くらいの角度で上向きに動いている場合は巡航トレンドと言ってスムーズに流れています。
この角度がもっと勢いをつけて上を向いているとトレンドの勢いが強いことを示し、トレンドラインが20~30度くらいの角度であればトレンドの勢いが弱いことを示します。
トレード中にトレンドラインの角度が更に勢い付いたり、弱まったりしますよね。
その時にはトレンドの勢いが変わったことを示唆してますので、ポジションのクローズや買い増しのサインとなります。
価格の重要ポイントの判断
何本ものラインが重なり合う価格は重要ポイントとなり、到達すると揉み合ったり、価格が押し戻されたりしやすくなります。
エントリーポイントの判断
価格がトレンドラインを超えた時はトレンド転換の可能性があり、エントリーのポイントとなります。
反対に、保有しているポジションをクローズするポイントにも。
トレンドラインの引き方
まりえ
トレンドラインは安値と安値、高値と高値を線で結んでいきます。
ラインを引くときはヒゲは無視してローソク本体の安値(または高値)どうしで結ぶのが一般的です。
なぜかというと、トレンドラインの目的が相場のマクロな判断のため、多少誤差があっても良いとするから。
同様に、一時的にトレンドラインを価格が突破しただけの場合も無視します。
【上昇トレンド】
【下降トレンド】
【横ばいトレンド】
横ばいだと、トレンドラインは平行に引かれ、2本のラインの間を価格が行きつ戻りつという形になります。
トレンドラインのサポートとレジスタンス機能
トレンドラインはトレンド転換が終わるとその役割が転換する機能も果たしています。
こちらのチャートはサポートラインに下支えされてきた上昇トレンドでしたが、価格が下抜けて下降トレンドに変わりました。
すると、これまでサポートラインだったモノが今度はレジスタンスの役割を果たし、価格を上から押さえつけます。
実際にトレンド転換後に反発したドル/円が、トレンドラインに跳ね返されて再度下降する様子が分かりますよね。
下降トレンドでも同じ。
レジスタンスラインを上に突き抜け、トレンドの終わりをほのめかしていますね。
これまで上値を押さえていたレジスタンスラインはサポートラインの役割を果たし、価格を下支えします。
横ばいトレンドでは、新しいボックス相場が生まれたときにその役割が変わり、新しいボックスのサポートラインになります。
このチャートは横ばいの状態から上に突破したものの、トレンド発生には至らずにしばらく横ばい状態になって再び元の価格で横ばいになっている状態ですが、真ん中のトレンドラインがその度に役割を変更しています。
トレンドチャネル
トレンドラインに対して平行な線が引かれることがありますが、これをチャネルラインと呼びます。
価格は2つの線に挟まれた領域の中を行き来します。
上昇トレンドなら谷と谷を結ぶことに対して、チャネルラインは山と山を結びます。
ローソク足がチャネルラインに到達しなくなったら、トレンドが減速してきたとし、そろそろトレンドが変わるサイン。
逆にチャネルラインを急激に突き抜けるような動きがあった場合は新しいトレンドチャネルが発生していると判断します。
下降トレンドだとトレンドラインが山と山、チャネルラインが谷と谷に引きます。
チャートでは、途中からローソク足がチャネルラインに到達せずに折り返しているので、下げの推進力がなくなっていると判断します。
この後、トレンド転換または横ばい状態になると判断し、そろそろショートポジションをクローズする準備して良い頃。
インターナルトレンドライン
トレンドラインには「インターナルトレンドライン」というものが存在します。
インターナルトレンドラインはメインの線よりも極端な価格の動きを書くラインのこと。
一般的に通常のトレンドラインよりも支点となる接点が多くなる傾向があります。
トレンドラインを引いていると後になってそのトレンドラインがインターナルトレンドラインとなることがよくあります。
相場の大まかな流れを掴むのがメインのトレンドラインですが、インターナルトレンドラインがあるとレートの潜在的なサポートやレジスタンスとなっている大切なポイントを探れます。
間違ってもいいからどんどんトレンドラインを引いてみよう
トレンドラインを駆使するには間違っても良いのでどんどんチャートにラインを書いてみましょう。
ラインを引くことで過去のレートにトレンドラインがつながることを発見できたり、自然と重要な価格のポイントがハッと分かるようになってきますよ。
トレンドラインはデメリットとしてやや恣意的だということ。
まりえ

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